社名 :
株式会社オアシスティーラウンジ
事業内容 :
「春水堂」カフェ事業
資本金 :
5,000万円
設立 :
2013年
業種 :
カフェ・ドリンク専門店
店舗数 :
11-50店舗
機能 :
PLATFORM APP
PLATFORM DATA
社名 :
株式会社オアシスティースタンド
事業内容 :
「TP TEA」カフェ事業
資本金 :
2,000万円
設立 :
2018年
業種 :
カフェ・ドリンク専門店
店舗数 :
6-10店舗
機能 :
PLATFORM APP
PLATFORM DATA

PROFILE

木川 瑞季 さん

株式会社オアシスティーラウンジ / 株式会社オアシスティースタンド 代表取締役

2003年、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科国際関係学専攻を修了し、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパンに入社。経営コンサルタントとして事業戦略立案、M&A案件支援などを幅広く行う。04年に台湾駐在。09年にシグマクシスに転職。中国茶への趣味が高じて「中国茶中級評茶員」「中国茶中級茶藝師」資格を取得。13年、タピオカミルクティーの元祖、台湾「春水堂(チュンスイタン)」を日本で展開するオアシスティーラウンジに入社し、日本のタピオカブームを牽引する。18年、春水堂グループのテイクアウト専門店「TP TEA」を展開するオアシスティースタンドを設立し、社長就任。同年、オアシスティーラウンジの社長に就任し現在に至る。

長期的なブランド価値を高めるために、
お客様の体験をデザインしていく。

株式会社オアシスティーラウンジ / 株式会社オアシスティースタンド

台湾で国民的な人気を誇るタピオカミルクティー発祥のお店「春水堂(チュンスイタン)」。そして、同店がプロデュースするテイクアウト専門ティースタンド「TP TEA」。この二つのブランドを日本で展開するのが、株式会社オアシスティーラウンジと株式会社オアシスティースタンドです。同社は、PLATFORMを導入することで購入体験をどのように変えたのか、そして、これからどんな価値を生み出していくのかを伺いました。

お客様とスタッフ両方の抱える問題を、解決してくれるのがPLATFORMでした。

導入のきっかけのひとつは、昨今のタピオカブームによる行列があります。人気になるのはお店としては嬉しい反面、お客様からは「こんなに並ばないと買えないのか」という声もありました。また海外に目を向けると、上海では多くの人気ドリンクスタンドがPLATFORMのようなモバイルオーダーを導入しています。その状況を見て「日本でも並ばせている場合ではない!」という危機感もありました。また、スタッフにも本来のサービスができる状況に戻してあげたかったこともあります。行列があると、焦ってスピード重視のサービスになってしまいます。本来の接客は、お客様とゆっくりコミュニケーションをとることが大切。スタッフが楽しく接客できる環境を整えるためにも、オペレーションの改善だけではなく、根本的な買い方の問題を解決したかったのです。

実際まだ多くのお客様がモバイルオーダーに移行しているわけではありませんが、丸ビル、六本木ヒルズなどオフィス周辺の店舗のお客様がよく利用している印象です。忙しいオフィスワーカーのニーズにマッチしたことと、そもそもリテラシーの高い層ですので、移行の心理的なハードルが低いこともあると思います。まだ導入率が低い店舗でも、しっかりモバイルオーダーのことを説明すると興味を示してくれる方も多いです。これまで忙しくて並べなかったお客様に、新しい購入体験をこちらから提案できるようになったのは大きいですね。

アレンジティーというジャンルを広めるために、
誰が、どのように買うかまでデザインすることが大切です。

私たちの一番のミッションは「アレンジティー」というお茶の楽しみ方を日本に広めていくことです。単純に商品を売るのではなく、台湾のように誰もがもっと気軽に色々なアレンジティーを楽しめるライフスタイルを提案していく。そのために、モバイルオーダーの認知度を広めていくことはとても大事だと考えています。例えば、六本木の店舗で導入した時、最初はワーカーの方がターゲットでした。けれど、意外と子連れのお母さんなどのファミリー層の利用も目立ちました。確かに、考えてみると子供を連れて行列に並ぶのは辛いですよね。またショッピングのついでに利用するという方も、ショッピングの30分を並んで潰したくない。そういった方々も含め幅広いニーズがあることがわかったのです。モバイルオーダーで、ワーカーも家族連れもショッピング客もあらゆる層の方が買いやすい状況をつくること。それがアレンジティーをいろいろな方に楽しんでもらうきっかけにもなるのです。

また、モバイルオーダーだとオフィスなどからでも注文できるので、誰かの分もまとめての複数購入が増える傾向にあります。台湾にはみんなのお茶を一緒に買うという文化があるのですが、モバイルオーダーはそのようなお茶をもっと身近に楽しむ、買い方のスタイルまで広めるきっかけになる仕組みだと思います。

飲食サービス業を、
誰もが憧れる人気の業種にしていくために。

モバイルオーダーを導入するに当たってPLATFORMを選んだのは、その考え方が私たちのブランドにすごく合っていたからというのも大きな理由です。それは、単に人件費の削減や効率化ではなく、お客様の体験価値を上げ、飲食業を本当に魅力的な業種にしていくことを軸にしているという点です。長期的には3~4割のお客様がモバイルオーダーに移行するのではないかと予想しているのですが、私たちのブランドはそのことで人との接点を減らしたいわけではなく、むしろスタッフがお客様へのサービスに割く時間を増やしたいのです。決済や注文などの効率化できるところはシステムに任せ、お客様はお店に来ればゆっくりサービスを受けられる、そしてスタッフは自分たちがやりたかった接客やコミュニケーションなど、人にしかできないところに力を注げる環境をつくる。システマチックでありながら、お客様とのハートフルなやりとりが溢れている。それが私たちの描く未来のサービス業のあるべき姿です。そういうお店が増えることで、飲食業で働きたい人も増えていくと思っています。

実際に導入して、スタッフのモチベーションは高くなりました。新しいシステムはオペレーションリスクもあり、最初はやることが増えるかもしれません。でも、誰も反対しませんでした。「自分たちが新しいスタイルをつくっている」という気持ちになれるのが面白いのです。そんな「お客様のためにできることは全部やろう」「常に新しいものに挑戦し、新しい価値を提供していく」という姿勢がブランドの価値にも繋がりますし、そういったところからも、飲食業に対する周りからの見え方が変わっていくと思います。

これからは飲食店もデータを使って
お客様の体験価値を高めていく時代。

PLATFORMによって、今まで以上に収集できる顧客情報が増えました。これからはデータをもとに売上や流行だけでなく、店や地域それぞれのお客様による違いも、商品づくりや経営戦略に反映できるかもしれません。そういったデータ分析などは、アナログな日本の飲食業の弱いところです。中国など海外では当たり前にやっていることなので、モバイルオーダーの導入が日本の飲食業のブレイクポイントになれば良いと思います。 これからは大手企業はじめ、様々なプレーヤーが参入し、スマホにひとつはモバイルオーダーアプリを入れる時代になってきます。そこに選ばれるように私たちも様々な努力が必要です。

例えば、アプリ内で自由にお茶をカスタマイズできたり、気分や好みに合わせて今日のお茶をレコメンドしてくれる機能だったり。ティースタンドはリピート性が高くロイヤルカスタマーの方が多いので、情報を蓄積していきやすい業態です。それを活かしながら、より自分にフィットした体験を提供できれば、きっともっと店舗に来ることも楽しくなります。その辺りはまだまだ模索中ですので、これからも洗練させていきたいところです。

10年、20年、その先も、ずっと愛されるブランドをつくりたい。

春水堂の代官山店は今年7年目になります。立地としてはお客様の数もそこまで多くなく、周りには長く続かないお店もある中で、今では安定しお客様も増え続けています。その理由のひとつは、台湾の春水堂から受け継いだブランドづくりを徹底したからです。それは短期的な利益ではなく、しっかり空間や体験をつくり上げていくこと。商品が高単価ではないので、黒字になるまで時間はかかりましたが、そこへのこだわりには投資を惜しみませんでした。お客様にとっては良いことがわかっているのに、自分たちの都合でやらないのはだめなのです。最初はすぐに結果がでなくても、長中期的なビジョンを持って投資することが本当に大切です。それが資産になり、私たちの「らしさ」となって確立され、今後お客様が選ぶ価値になっていく。台湾の春水堂が30年以上続けてきたように、お茶のカルチャーをつくるというのはそういうことだと思います。それがこの7年間でわかりました。

タピオカブームに翻弄され、実力以上に売り上げが伸びた時は、その反動も予想されました。その時でも、軸があったので自分たちのブランドって本当は何がやりたいのか、何を残すのかを考え続けることができたのです。業界に先駆けて、いち早くモバイルオーダーを取り入れたのも、お客様、そして働くスタッフにとっての一番良い体験をつくることを考えた結果です。今後モバイルオーダーは当たり前の空気のような存在になるはずです。その時に、今よりもっと多くのお客様に、春水堂、そしてTP TEAならではの体験が届けられるように、PLATFORMを使いながらいろいろなチャレンジをしていきたいと思います。